← 作品一覧217 · 8 コマ
同じ夢、違う値段
夢を書いた文は同じだった。二つの画面には正反対の答えが出た。
原典に着想を得た創作登録不要・全作品無料
自分のペースで読んでください。
物語ジンとアラは、人のいない駅に時計が一つ掛かっている夢を作った。
二人はまったく同じ文に書きとめた。
物語二人は同じ夢占いの画面を開いた。
同じ一文をそれぞれ入力した。
物語アラは有料の答えを、ジンは無料の答えを選んだ。
夢を書いた文は変えなかった。
物語ジンには、時計は機会を逃すしるしだという答えが来た。
ジンは画面を読み直した。
物語アラには、時計は良い時が来るしるしだという答えが来た。
アラはジンに、どんな答えだったか尋ねた。
アラ文は同じなのに、読み方は正反対だね。
二人は答えを並べて見比べた。
物語二人は同じ夢を入力したことをもう一度確かめた。
支払いの記録があるのはアラだけだった。
ジンもう一つ答えを買う前に、どうして違ったのか考えよう。
二人は端末を置いた。
タルムードからのひと言
バル・ハダヤは、同じ夢を語ったアバイェとラヴァに異なる解釈を与えた。礼金を払ったアバイェにはもうけ、払わなかったラヴァには損を予告した。
原典の趣旨を私たちの言葉で表現しています・直接の引用ではありません
Berakhot 56a:2–4 · 原典を読む ↗
今日の気づき
ジンとアラは同じ架空の夢を入力し、答えを並べました。話は同じでも、有料のほうには良い答え、無料のほうには不安になる答えが来ました。二人はさらに答えを買う前に、話の内容以外に何が違っていたのか確かめました。
この作品のための現代的な解釈
自分に残したい問い
同じ問いに違う答えが返ったとき、答えが作られる条件にはどんな違いがあったのだろう。
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原典と脚色について
バビロニア・タルムード『ベラホット』56a:2–4で、夢を解くバル・ハダヤは、礼金を払う人には良い解釈を、払わない人には悪い解釈を与えます。第2段でアバイェとラヴァは夢で同じ聖書の一節を読みますが、礼金を払ったアバイェは商売でもうけが出ると、払わなかったラヴァは損をすると言われます。第3–4段には同じような例が続きます。「ひとこと」は第2段の対比の意訳です。駅の時計の夢、画面、架空のサービスはAIを用いた現代の創作です。
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AI生成の絵・創作による脚色